音ゲーにおける初見と譜面記憶
音ゲーと初見、譜面記憶の関係についてBEMANIシリーズを例に分類してみる。
初見と2回目以降のプレイでそこまで差がつかないゲーム
- beatmaniaIIDX
- pop'n music
特にIIDXではランダムを掛けて毎回違う譜面が降ってくる状態でプレイしている人も多く、 また、初見での対応が難しい速度変化譜面が嫌われる傾向にあるので、 特定の譜面によらないスキルを第一に目指すプレイヤーが多い。 pop'nはランダムで現れる譜面がIIDXより理不尽になりやすいため掛けづらく、 また、IIDXよりは速度変化譜面もプレイヤーに許容されてるが、 初見と二度目でそこまでスコアが変わらないように思う。
初見と2回目以降で差がつくことが往々にしてあるゲーム
SDVX
- 高レベルのツマミ譜面はトップクラスでも初見落ちがあり得る。
- 意識して覚えなくても実力があれば2回目は慣れてクリア出来る傾向にある。
- 画面回転中に単調でないノーツが降ってくる譜面が話題となった
-
- 上級者にとっては運指を組むゲーム
- 高難易度譜面では初見と2回目でスコアに差がつくことも多い
- 自分は譜面によらないスキルを高める遊び方をしている
-
- 譜面停止や極端な速度変化が許容されている。
- 1ミスで死ぬアンコールエクストラステージの新曲を最初に出現させた人が、一歩目で殺された例も
- ただし、多くの譜面はそこまででもない
覚えることが前提となっているゲーム
- キーボードマニア
- キー数が多く、落ちてくるノーツを見て叩くのが困難
- 難易度の高さから廃れてしまった。
- ダンエボ
- 画面に合わせてポーズを取ってるだけで終わってしまう。
- 結局ダンスなので振り付けを覚えないと綺麗に動けない。
音ゲープレイヤーが非音ゲープレイヤーに良くされる質問として 「それは譜面を覚えているの?」「そんなことないよ」 という会話があるが、この質問をされる背景としては音ゲーをプレイしたことがない人が 音ゲーを、覚えることが前提である楽器演奏のイメージで捉えているからで、 それを考えることで、音ゲーがそれを模しつつも「覚える」という行為を無くす、 もしくは大幅に削減した点が画期的だと気付かされる。
実際の楽器を模したゲーム、キーボードマニアだけでなく、ドラムマニアも覚えてプレイするという考えは大いにあるようだ。
また、ダンスが楽器演奏以上に体で覚えるものであるように、 覚えて体を反応させることが楽しいから、DDRで覚える要素がプレイヤーに許容されているのであろう。
作り手側は、楽器演奏のような経験、すなわち慣れる、覚えることで叩けるようになる経験を ゲーム内にうまく取り入れることで、ゲームを楽しくすることも検討するべきだし、 プレイヤーも楽しみ方の一つとして、譜面を覚えることと付き合っていけると良いだろう。